回復の難しい大腸がん|定期的に検診を受けて予防する

医療の原点に最も近い場所

女性

医師との新たな信頼関係も

高齢者や障害を持つ人にとって、病院での入院生活は何かと重い負担を強いられるものです。看護スタッフに支えられながらの毎日で、神経をすり減らしている患者さんも少なくありません。入院生活が長引けば長引くほど、肉体的ストレスも精神的ストレスも蓄積されてしまうのです。近年では医療技術の大きな進歩により、条件次第では必ずしも入院せずにさまざまな病気の治療が可能になりました。都内で医療機関数が最も多い世田谷区では、在宅医療に取り組むクリニックが増えています。住み慣れた自宅での治療を希望する人も多いため、在宅医療体制の整備が世田谷区エリアで急速に進んでいるのです。日本には古くから往診の医療文化も存在しますが、往診は救急的な対応が原則です。在宅医療も医師の定期的な訪問診察を柱としながら、単なる往診と違って高度な医療体制に支えられています。訪問診察を受け持つ医師の側も、院内での治療行為とは異なる充実感を在宅医療に見出しています。患者さんの暮らす生活空間で診察から薬の処方までが完結することにより、医師との間に新たな信頼関係も生まれやすくなります。そうした点も在宅医療の人気が高まっている一因なのです。

余命が大幅に延びた例

在宅医療に積極的な内科クリニックの多い世田谷区エリアでは、自宅でのターミナルケアも高度に発達しています。訪問看護ステーションや介護ケアマネージャーとも連携しながら、緊密な地域医療体制を築き上げているのです。近年では末期がん患者でも入院生活より自宅療法を希望するケースが増えています。手厚いターミナルケアが可能な世田谷区の地域医療体制下では、そうした患者さんたちの希望にも応えられるようになりました。実際に余命数ヶ月と診断された末期がん患者が、在宅医療に切り替えたとたんに元気を取り戻した例が報告されています。数ヵ月だったはずの余命が何年にも延びた背景には、住み慣れた我が家での生活が何よりの治療になるという事実が窺えます。栄養管を使った栄養補給は、経口での食事ができなくなった人の在宅医療を実現させた技術です。酸素濃縮器などを使う人工呼吸が在宅でも可能になったことで、呼吸器疾患を抱える人も入院生活から解放されています。その他にもさまざまながん治療や緩和ケアが自宅で受けられるようになりました。訪問看護や訪問介護などのサービスと併用することで、医療は本来の原点へと回帰しつつあるのです。